第1回HAO育成プログラムを開催しました。
大阪大学高等教育・入試研究開発センターでは、入試改革や教育改革に資する様々な情報発信を国内外に行い、高大接続改革に貢献していくために、概算事業「多面的・総合的な評価への転換を図る入学者選抜の改善システム構築」(平成 28〜33 年度)に現在取り組んでいます。本事業の一つの柱として、大学教職員や大学院生を対象に、HAO(Handai Admission Officer)育成プログラムを開発・提供することとなりました。
平成29年8月23日(水)〜25日(金)の3日間、大学入試に関わっている学内外の大学教職員の方々66名(一部参加含む)が第1回「HAO育成プログラム」に参加しました。この3日間、参加者各自、自大学の入試の現状を見つめ直し、課題を発見し、解決策を見出す格好の機会になりました。
1日目は、大学入試改革の背景や動向や多面的・総合的入試等、入試全般の基礎となる考えを理解するためのセッションを、大学入試センターの大塚雄作教授(副所長)、名古屋工業大学の林篤裕教授をお招きし、プログラム参加者と共に知識を深めていきました。
プログラム2日、3日目は、入試をどのように設計するのか、アドミッション・ポリシーをどのように明確化すべきか、どのような評価基準を設定し、どのように評価すべきか等、より実践的な内容を東北大学の倉元直樹教授、佐賀大学の西郡大教授をお招きし、参加者と共に学びました。
本プログラムで3日間学んだ知識やスキルを、それぞれの参加者が各大学に持ち帰り、今後どのように各大学で入試改革を実現していくのか期待が高まります。また、入試改革は日本全体に関わる課題であり、引き続きプログラム参加者と情報共有し、学び合い、共に入試改革を推し進めていければと思います。
「HAOプログラム1日目セミナー、パネルディスカッション」
「オレゴン大学入試部長・大阪大学特任教授 ジム・ローリンズ先生による講義」
「口頭試問のグループワーク」
「修了書と共にワニ博士と記念撮影」